一般常識(お散歩編)
独特な幸福感
つい4日前に「うんこの話題はしばらくはいいでしょう」みたいに書いたのに、すぐまたしてしまったので違う話題で再度更新を。
「本当は恥ずかしいことじゃないのに、恥ずかしがっていることが恥ずかしい」というようなこと。
今日のデートはジーンズ。
普段はスカートで会うことが多いのだけど、趣向を変えて。
余談ですが、私は背が高くて肩も張っているから、ジーンズやスーツのようなかっこいい服の方が似合うみたいなのだ。
ずっとそんな服装で通してきたけど、最近はちょっと趣味が変わってきている。
そのへんの変化もいつかお話ししたいな~と思っています(また「後日」が増えちゃった)。
だから、かっこいい私でデートに向かうのはあまり多くはない。
「どうせなら、かっこよく」とリクエストされたので、きちんとお化粧をしてかっこつけて待ち合わせ場所に。
先に着いて、あたりを伺う。
これも余談ですが、那智さんはよく私を驚かせる。
待ち合わせ場所に立つ私の背後にこっそり回り、いきなりお尻を触ったりするのだ。
何度されても「きゃあ!!!」と、叫んでしまってびっくりするやら恥ずかしいやらで、どぎまぎ。
ただのいたずら少年である。
最近は慣れてきて壁に背を付けて防御したりするけれど、那智さんを捜すために壁から一瞬離れたすきに、驚かされてしまうから、なかなか気が抜けない。(バカな2人?)
案の定、今日も後ろからお尻を触られて「ビク~~」ってなってしまった(ちょっと油断)。
「いつの間に~~?」なんて、せっかくのかっこいいお洋服が台無しの、慌てぶり。
でも、気を取り直して、背筋を伸ばして歩き出す。
那智さんがポケットから何かを取り出した。
わんこの時に、首輪に付けるリードだ。
これは本物のリードじゃなくて、キーチェーン。
これをリード代わりにしているのだ。
それを私のジーンズに「カチャン」と付けた。
服装の雰囲気から、この鎖はまったく違和感はない。
でも、その鎖を隣の男性が握っているというのは、どうだろう。
そんな疑問が頭をよぎるけど、鎖を付けられた私は嬉しくてたまらなくなってしまう。
こんなことが嬉しくて、でも、これを喜んでしまうことが恥ずかしくてうつむいて歩く。
まだ、時間的には早い。
人通りは、そんなに多くない。
どうか誰もうつむく私に気付きませんように。
鎖を持たれていることが変な光景に映りませんように。
那智さんが、持った鎖を自分のほうに引っ張る。
ああ、もう嬉しくて、この従属感がどうしようもなく気持ち良くて、困ってしまう。
引く力が強くて、那智さんのほうに僅かによろめく時なんて、嬉しくて声を上げてしまいそうだ。
本当は、数歩離れて四つん這いで付いて行きたいくらいなのだが、私は犬ではないのでそんなことはできずに、代わりに組んだ腕に力を入れて困惑や快感を隅に追いやろうとする。
うつむいているからか、幸福のためか、もう私はどこを歩いているかも考えていられない。
ただただ、この恥ずかしい状態を他の人に悟られないことだけを祈るばかりだ。
私がジーンズと予告していたので、那智さんは、以前プレゼントした首輪をしてくると想像していたらしい。
それは、かわいいアクセサリーの付いたオーダーメイドの犬用の皮の首輪で、裏に名前が彫ってある。
多少違和感はあるが、アクセサリーだと強引にしてしまえなくもない。
それを付けてくると想像していた那智さんは、本当ならばリードを首輪にしようと目論んでいたらしい。
帰り際にお茶をしながら、そんなことを言われて、「してこなくてよかった~」と安堵に胸を撫で下ろす。
しかし、追い打ちをかけるように那智さんは笑いながら言う。
「でもね、さすがに首輪に鎖を付けたら恥ずかしいかもしれないけれど、ジーンズに鎖を付けるなんて全然恥ずかしくないことだよね。カップルなら、それを持っていじりながら歩いてもそんなに不自然じゃない。それなのにあんなに恥ずかしがってしまうことが、恥ずかしいよなって思いながらお散歩していたんだよな~。」
ですって!!
それなら、「恥ずかしがるほうが、恥ずかしいよ」って、そのときに教えてください!!
この感覚はどうなのでしょう。
恥ずかしいことの区分けがよくわからなくなっている。
もう一回言わせてください。
私は常識のある人間と思っています。
お年寄りには席を譲るし、ゴミもいちおう分別している。
でも、何か感覚がずれている!?
わからなくて、やっぱりちょっと困ってしまいます。
つい4日前に「うんこの話題はしばらくはいいでしょう」みたいに書いたのに、すぐまたしてしまったので違う話題で再度更新を。
「本当は恥ずかしいことじゃないのに、恥ずかしがっていることが恥ずかしい」というようなこと。
今日のデートはジーンズ。
普段はスカートで会うことが多いのだけど、趣向を変えて。
余談ですが、私は背が高くて肩も張っているから、ジーンズやスーツのようなかっこいい服の方が似合うみたいなのだ。
ずっとそんな服装で通してきたけど、最近はちょっと趣味が変わってきている。
そのへんの変化もいつかお話ししたいな~と思っています(また「後日」が増えちゃった)。
だから、かっこいい私でデートに向かうのはあまり多くはない。
「どうせなら、かっこよく」とリクエストされたので、きちんとお化粧をしてかっこつけて待ち合わせ場所に。
先に着いて、あたりを伺う。
これも余談ですが、那智さんはよく私を驚かせる。
待ち合わせ場所に立つ私の背後にこっそり回り、いきなりお尻を触ったりするのだ。
何度されても「きゃあ!!!」と、叫んでしまってびっくりするやら恥ずかしいやらで、どぎまぎ。
ただのいたずら少年である。
最近は慣れてきて壁に背を付けて防御したりするけれど、那智さんを捜すために壁から一瞬離れたすきに、驚かされてしまうから、なかなか気が抜けない。(バカな2人?)
案の定、今日も後ろからお尻を触られて「ビク~~」ってなってしまった(ちょっと油断)。
「いつの間に~~?」なんて、せっかくのかっこいいお洋服が台無しの、慌てぶり。
でも、気を取り直して、背筋を伸ばして歩き出す。
那智さんがポケットから何かを取り出した。
わんこの時に、首輪に付けるリードだ。
これは本物のリードじゃなくて、キーチェーン。
これをリード代わりにしているのだ。
それを私のジーンズに「カチャン」と付けた。
服装の雰囲気から、この鎖はまったく違和感はない。
でも、その鎖を隣の男性が握っているというのは、どうだろう。
そんな疑問が頭をよぎるけど、鎖を付けられた私は嬉しくてたまらなくなってしまう。
こんなことが嬉しくて、でも、これを喜んでしまうことが恥ずかしくてうつむいて歩く。
まだ、時間的には早い。
人通りは、そんなに多くない。
どうか誰もうつむく私に気付きませんように。
鎖を持たれていることが変な光景に映りませんように。
那智さんが、持った鎖を自分のほうに引っ張る。
ああ、もう嬉しくて、この従属感がどうしようもなく気持ち良くて、困ってしまう。
引く力が強くて、那智さんのほうに僅かによろめく時なんて、嬉しくて声を上げてしまいそうだ。
本当は、数歩離れて四つん這いで付いて行きたいくらいなのだが、私は犬ではないのでそんなことはできずに、代わりに組んだ腕に力を入れて困惑や快感を隅に追いやろうとする。
うつむいているからか、幸福のためか、もう私はどこを歩いているかも考えていられない。
ただただ、この恥ずかしい状態を他の人に悟られないことだけを祈るばかりだ。
私がジーンズと予告していたので、那智さんは、以前プレゼントした首輪をしてくると想像していたらしい。
それは、かわいいアクセサリーの付いたオーダーメイドの犬用の皮の首輪で、裏に名前が彫ってある。
多少違和感はあるが、アクセサリーだと強引にしてしまえなくもない。
それを付けてくると想像していた那智さんは、本当ならばリードを首輪にしようと目論んでいたらしい。
帰り際にお茶をしながら、そんなことを言われて、「してこなくてよかった~」と安堵に胸を撫で下ろす。
しかし、追い打ちをかけるように那智さんは笑いながら言う。
「でもね、さすがに首輪に鎖を付けたら恥ずかしいかもしれないけれど、ジーンズに鎖を付けるなんて全然恥ずかしくないことだよね。カップルなら、それを持っていじりながら歩いてもそんなに不自然じゃない。それなのにあんなに恥ずかしがってしまうことが、恥ずかしいよなって思いながらお散歩していたんだよな~。」
ですって!!
それなら、「恥ずかしがるほうが、恥ずかしいよ」って、そのときに教えてください!!
この感覚はどうなのでしょう。
恥ずかしいことの区分けがよくわからなくなっている。
もう一回言わせてください。
私は常識のある人間と思っています。
お年寄りには席を譲るし、ゴミもいちおう分別している。
でも、何か感覚がずれている!?
わからなくて、やっぱりちょっと困ってしまいます。
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