小さいけどにくいヤツ
140字もどき
美容室でシャンプーしてもらうときに顔にかぶせる小さな布。
あれって、ちょっとずつズレてくるよね。
美容師さんとの会話のときのくちびるの動きやシャンプーする揺れだったりで。
あ、あと、きっと鼻息も^^;
眉や片目が覗いていたり。
ひどいときには鼻から上全部露出してしまって、もはやこの布に何の意味があるのか疑問に思うようなこともある。
あれ、恥ずかしくないですか?
わたし、恥ずかしい。
不思議なもので、普通顔って隠すものじゃないのに、ああやって隠してもらうとあの空間だけは『隠す』ことが正解になっちゃうんだよね。
だからズレていると出しちゃいけないものを出しているみたいで恥ずかしくなっちゃう。
でもって、『隠す』ことが正解だから、ズレていたらまた隠してくれるのだけど、それまでの時間がまた恥ずかしい。
隠していないといけないものを半ズレして見せちゃってますけど〜としれっとしていることも恥ずかしいのだ。
恥ずかしいのを押し殺してしれっとしているととシャンプーのキリのいいところで一瞬手を止めてすっと直してれる。
いや、直してもらうことはありがたいのだけど。
直してくれるということはそれは美容師さんにとっては『直さないといけない』ものなわけで、『直さないといけないもの』と認識されていることも恥ずかしい。
いっそのこと、ズレたままにしておいてもらったほうが『いえ、ぜんぜん気になりませんよ』って感じられるから、いいのかもしれないとさえ思うほどだ(ううん、実際は直してもらいたですけど)
ズレても、ズレたままも、直してもらっても恥ずかしい。
あの小さな布に、わたしはけっこう翻弄されているのだ。
美容室でシャンプーしてもらうときに顔にかぶせる小さな布。
あれって、ちょっとずつズレてくるよね。
美容師さんとの会話のときのくちびるの動きやシャンプーする揺れだったりで。
あ、あと、きっと鼻息も^^;
眉や片目が覗いていたり。
ひどいときには鼻から上全部露出してしまって、もはやこの布に何の意味があるのか疑問に思うようなこともある。
あれ、恥ずかしくないですか?
わたし、恥ずかしい。
不思議なもので、普通顔って隠すものじゃないのに、ああやって隠してもらうとあの空間だけは『隠す』ことが正解になっちゃうんだよね。
だからズレていると出しちゃいけないものを出しているみたいで恥ずかしくなっちゃう。
でもって、『隠す』ことが正解だから、ズレていたらまた隠してくれるのだけど、それまでの時間がまた恥ずかしい。
隠していないといけないものを半ズレして見せちゃってますけど〜としれっとしていることも恥ずかしいのだ。
恥ずかしいのを押し殺してしれっとしているととシャンプーのキリのいいところで一瞬手を止めてすっと直してれる。
いや、直してもらうことはありがたいのだけど。
直してくれるということはそれは美容師さんにとっては『直さないといけない』ものなわけで、『直さないといけないもの』と認識されていることも恥ずかしい。
いっそのこと、ズレたままにしておいてもらったほうが『いえ、ぜんぜん気になりませんよ』って感じられるから、いいのかもしれないとさえ思うほどだ(ううん、実際は直してもらいたですけど)
ズレても、ズレたままも、直してもらっても恥ずかしい。
あの小さな布に、わたしはけっこう翻弄されているのだ。
DESTINY
140字もどき
高校3年生になりたての春。
卒業間もないひとつ上の先輩から告白された。
学校というところは、一部の目立つ人たちと一部目立たないことが存在感になっているような人(この言葉適切じゃないよね、ごめん)と、その他大多数の普通の人たちで成り立っている。
きっと普通の中でも、さらにちゅうくらいの位置に属していたであろうわたしが、その学校でバスケ部の○先輩といえば知らない人はいないというような人気者の先輩に告白されたのだ。
その先輩とはたまたま学校行事で同席したことがあって、それから不思議とウマがあって廊下ですれ違うときだけちょっと立ち話する程度の仲ではあったけど、それだけだった。
だから友達はもちろん、知らない生徒たちさえ『なにそれ!!』だったはず。
その他大勢のひつじの群れの中のひとりだったわたしに年上のかっこいい先輩が、手紙をくれる何通も、好きな曲をテープに集めてプレゼントしてくれる、お休みの日にはドライブに連れて行ってくれた。
さえない群れのひとりだったわたしが夢のような展開に有頂天になってしまうのはあっという間だった。
もともと恋愛にのめり込みやすい体質だったせいもあって、どんどんその先輩に夢中になっていた。
(いま思えば、、まさしく『恋に恋する』状態だったのだけどね^^;)
夏休みには旅行に行こうと誘われた。
はじめての旅行に戸惑いながらも、期待と不安に胸を膨らませていた梅雨明けのあたり。
先輩の態度がちょっとそれまでと違うように感じられてきた。
おかしいな?と思って数回、別れ際にお手紙をもらった。
ひさしぶりのお手紙にうれしい気持ちで家に帰って封を開けると、そこには『別れてほしい』ということが書かれていた。
だから、このところ態度が変だったんだ。
わたしったら、とっても好きになっちゃって、困った。
涙がたくさんたくさん流れた。
『りん子が俺を好きというたび、俺の心は重くなってた』
見慣れたクセのある字でそう書かれていた。
そうか、人を好きになったら、その好きを調整しないといけないんだ。
わたしは溢れんばかりの『好き』を持っていることと、でも、それは全部溢れさせてはいけないものなんだということを、このとき同時に知った。
高校生の交際の終わり方なんてあっけないというかなんというか、最後まで『お前はお前でがんばれよ』みたいないい人のままでいようとする先輩に対して、ただ受け入れるしかできず数週間。
学校帰りのバス、一番後ろに座っていた。
何気なく振り返るとわたしを海に連れて行ってくれた見慣れた白のラングレー。
偶然にも先輩の車が後ろを走っているではないか。
わたしは失恋の悲しさを一瞬忘れ、懐かしい車と恋をした男の姿に思わずうれしくなって身を乗り出していた。
先輩も気づいて手を振ってくれたけど、ふと我に返り、すぐ正面を向いて自分の姿を消した。
メガネだった。
いつもはコンタクトなのに、その日に限って調子が悪くてメガネだったのだ。
昔の高校生のメガネなんていまみたいにオシャレじゃない。
ましてひつじの群れの中のひとりの女子のメガネ姿なんて、たださえないだけだ。
もしかしたら、もう先輩と会うことはないかもしれないのに、どうして今日に限ってメガネだったんだろう。
うまくいかないものはどこまで行ってもうまくいかないのかなと、幼い恋の結末をはじめて見たような気がした。
では、ここで一曲。
松任谷由実『DESTINY』。
どうぞ〜。
と幼い恋の思い出をラジオ風にしてお届けしました(笑)
『ねえ、ユーミン、わたしの日記帳読んだ!?』というようなことがユーミンの歌詞にはよくあるのだ。
きっと、他にも『読まれた!?』経験のある方、いるよね^^
高校3年生になりたての春。
卒業間もないひとつ上の先輩から告白された。
学校というところは、一部の目立つ人たちと一部目立たないことが存在感になっているような人(この言葉適切じゃないよね、ごめん)と、その他大多数の普通の人たちで成り立っている。
きっと普通の中でも、さらにちゅうくらいの位置に属していたであろうわたしが、その学校でバスケ部の○先輩といえば知らない人はいないというような人気者の先輩に告白されたのだ。
その先輩とはたまたま学校行事で同席したことがあって、それから不思議とウマがあって廊下ですれ違うときだけちょっと立ち話する程度の仲ではあったけど、それだけだった。
だから友達はもちろん、知らない生徒たちさえ『なにそれ!!』だったはず。
その他大勢のひつじの群れの中のひとりだったわたしに年上のかっこいい先輩が、手紙をくれる何通も、好きな曲をテープに集めてプレゼントしてくれる、お休みの日にはドライブに連れて行ってくれた。
さえない群れのひとりだったわたしが夢のような展開に有頂天になってしまうのはあっという間だった。
もともと恋愛にのめり込みやすい体質だったせいもあって、どんどんその先輩に夢中になっていた。
(いま思えば、、まさしく『恋に恋する』状態だったのだけどね^^;)
夏休みには旅行に行こうと誘われた。
はじめての旅行に戸惑いながらも、期待と不安に胸を膨らませていた梅雨明けのあたり。
先輩の態度がちょっとそれまでと違うように感じられてきた。
おかしいな?と思って数回、別れ際にお手紙をもらった。
ひさしぶりのお手紙にうれしい気持ちで家に帰って封を開けると、そこには『別れてほしい』ということが書かれていた。
だから、このところ態度が変だったんだ。
わたしったら、とっても好きになっちゃって、困った。
涙がたくさんたくさん流れた。
『りん子が俺を好きというたび、俺の心は重くなってた』
見慣れたクセのある字でそう書かれていた。
そうか、人を好きになったら、その好きを調整しないといけないんだ。
わたしは溢れんばかりの『好き』を持っていることと、でも、それは全部溢れさせてはいけないものなんだということを、このとき同時に知った。
高校生の交際の終わり方なんてあっけないというかなんというか、最後まで『お前はお前でがんばれよ』みたいないい人のままでいようとする先輩に対して、ただ受け入れるしかできず数週間。
学校帰りのバス、一番後ろに座っていた。
何気なく振り返るとわたしを海に連れて行ってくれた見慣れた白のラングレー。
偶然にも先輩の車が後ろを走っているではないか。
わたしは失恋の悲しさを一瞬忘れ、懐かしい車と恋をした男の姿に思わずうれしくなって身を乗り出していた。
先輩も気づいて手を振ってくれたけど、ふと我に返り、すぐ正面を向いて自分の姿を消した。
メガネだった。
いつもはコンタクトなのに、その日に限って調子が悪くてメガネだったのだ。
昔の高校生のメガネなんていまみたいにオシャレじゃない。
ましてひつじの群れの中のひとりの女子のメガネ姿なんて、たださえないだけだ。
もしかしたら、もう先輩と会うことはないかもしれないのに、どうして今日に限ってメガネだったんだろう。
うまくいかないものはどこまで行ってもうまくいかないのかなと、幼い恋の結末をはじめて見たような気がした。
では、ここで一曲。
松任谷由実『DESTINY』。
どうぞ〜。
と幼い恋の思い出をラジオ風にしてお届けしました(笑)
『ねえ、ユーミン、わたしの日記帳読んだ!?』というようなことがユーミンの歌詞にはよくあるのだ。
きっと、他にも『読まれた!?』経験のある方、いるよね^^
ひとり遊び
140字もどき
20代で働いていたころ。
誰にも言ったことないし誰も気づくこともなかったっけれど、『今日は菊池桃子風、今日は中森明菜風』って、勝手に○○風に声を変えて接客して遊んでいた(バカだ^^;)
那智さんとのカラオケランチデート。
ランチタイムにカラオケ屋に入って一時間だけ、しかも部屋番号指定して男女ふたりなんてチェックインの仕方、いまだにまったく恥ずかしい。
(だいたい、わたしが先に入るし、ドアの位置が外から見えにくい部屋を指定するように決まっているのだ『外から見えてもいいの?』ってことだ)
恥ずかしくてしかたがないけれど、そのままの気持ちを表に出したらもっと恥ずかしい状態になるのは、いい加減わかっている(長年の露出経験の成果^^)
堂々と、さらっとチェックインするほうが恥ずかしくないのだ。
だから(?)
今日のチェックインは滝川クリステル風にしてみた。
我ながら、バカで無駄な抵抗(笑)
20代で働いていたころ。
誰にも言ったことないし誰も気づくこともなかったっけれど、『今日は菊池桃子風、今日は中森明菜風』って、勝手に○○風に声を変えて接客して遊んでいた(バカだ^^;)
那智さんとのカラオケランチデート。
ランチタイムにカラオケ屋に入って一時間だけ、しかも部屋番号指定して男女ふたりなんてチェックインの仕方、いまだにまったく恥ずかしい。
(だいたい、わたしが先に入るし、ドアの位置が外から見えにくい部屋を指定するように決まっているのだ『外から見えてもいいの?』ってことだ)
恥ずかしくてしかたがないけれど、そのままの気持ちを表に出したらもっと恥ずかしい状態になるのは、いい加減わかっている(長年の露出経験の成果^^)
堂々と、さらっとチェックインするほうが恥ずかしくないのだ。
だから(?)
今日のチェックインは滝川クリステル風にしてみた。
我ながら、バカで無駄な抵抗(笑)
俺のもの
140字もどき
『りん子を所有しています』とか
『りん子の主の那智です』とか
『うちのりん子がお世話になってます』とか
俺のもの的なこと言われたーい。
対外的『俺のもの』萌え(笑)
『りん子を所有しています』とか
『りん子の主の那智です』とか
『うちのりん子がお世話になってます』とか
俺のもの的なこと言われたーい。
対外的『俺のもの』萌え(笑)
○○ママ
140字もどき
那智さんとランチの後。
駅から自宅までのバス停で並んでいたら、すぐ後ろに見たことのある女性。
あちらも、そのような反応。
ああ、子供が幼稚園のときに同じ組になったママ。
わたしは幼稚園のママたちとは子供通してしか交流を持たなかったので、このママとも○○さんちに子供が遊びにいったときに何度か同席したという程度。
あまり接点なかったけど、でも知ってるって、ちょっとどうしようって思う^^;
普段なら気づかないフリしてしまうところだったけど、目が合って『あれ?』って表情してしまったから、そこから知らんぷりもできない。
なんとなく一緒にバスに乗る流れになってしまった。
並んで座席に座る。
わたし、こういうとき、気まずくなるのがイヤで割りと率先して話題提供しちゃうほうなんだけど、このときは、なんだかおおらかにかまえることができた。
なんでだろ?不思議。
おっとりと話題提供をして、相手の話題に相づちを打って。
普段よりずっと居心地悪くならずにすんでいた。
それにしても、たかだか15分そこらで、このママはうわさ話率の高さには、ちょっと驚いた^^;
幼稚園の現状とそうなったトラブル。
同級生の子がピアスで茶髪。
だれそれのイジメ。
いやいや、もっと他にうわさ話じゃない話題あるでしょと思うけど、ニコニコ『そうなんだ〜』と驚いておいた。
この日はジャケットとフレアスカートにロングブーツ。
そんなに派手ではないけれど、さすがに近所のスーパーに行く服装というわけでもない。
案の定『お仕事!?』と聞かれてしまった。
いえ、デートですとも言えず、出かけてたと濁しておいたけど、もしかしたら、このママコミュニティのかっこうのうわさ話のネタになっているかもしれないな〜なんて、他人事のように思っ先に降りたママに手を振った。
なんだかこういうのにお付き合いするのも、ちょっぴり懐かしくて、たまにはいいかもね^^
たまに、ならね^^
那智さんとランチの後。
駅から自宅までのバス停で並んでいたら、すぐ後ろに見たことのある女性。
あちらも、そのような反応。
ああ、子供が幼稚園のときに同じ組になったママ。
わたしは幼稚園のママたちとは子供通してしか交流を持たなかったので、このママとも○○さんちに子供が遊びにいったときに何度か同席したという程度。
あまり接点なかったけど、でも知ってるって、ちょっとどうしようって思う^^;
普段なら気づかないフリしてしまうところだったけど、目が合って『あれ?』って表情してしまったから、そこから知らんぷりもできない。
なんとなく一緒にバスに乗る流れになってしまった。
並んで座席に座る。
わたし、こういうとき、気まずくなるのがイヤで割りと率先して話題提供しちゃうほうなんだけど、このときは、なんだかおおらかにかまえることができた。
なんでだろ?不思議。
おっとりと話題提供をして、相手の話題に相づちを打って。
普段よりずっと居心地悪くならずにすんでいた。
それにしても、たかだか15分そこらで、このママはうわさ話率の高さには、ちょっと驚いた^^;
幼稚園の現状とそうなったトラブル。
同級生の子がピアスで茶髪。
だれそれのイジメ。
いやいや、もっと他にうわさ話じゃない話題あるでしょと思うけど、ニコニコ『そうなんだ〜』と驚いておいた。
この日はジャケットとフレアスカートにロングブーツ。
そんなに派手ではないけれど、さすがに近所のスーパーに行く服装というわけでもない。
案の定『お仕事!?』と聞かれてしまった。
いえ、デートですとも言えず、出かけてたと濁しておいたけど、もしかしたら、このママコミュニティのかっこうのうわさ話のネタになっているかもしれないな〜なんて、他人事のように思っ先に降りたママに手を振った。
なんだかこういうのにお付き合いするのも、ちょっぴり懐かしくて、たまにはいいかもね^^
たまに、ならね^^