内緒の話
独特な幸福感
名残惜しいのですが、事務所から帰宅いたしました。
いちおう私にも、一般社会人としての生活があるので、事務所で囲われてばかりはいられません。
那智さんは、囲っているつもりはないですね。きっと。
できることなら事務所に住み着いて、那智さんのためだけに存在していたいと思ってしまうけど、そうもいきません。
現実はそんなに甘美じゃない。
「15時になったら帰ります」という私に、那智さんはマッサージをリクエスト。
少し仮眠をとるようです。
私はマッサージ係でもあります。
「マッサージして、俺が寝たら帰って良いよ」
・・・・一見、ひどいリクエストに感じる?
ここにも甘美とは、ほど遠い現実的な現象がありました!!
でも、私はけっこう幸せ♪
那智さんが、いまお仕事が大変なことも知っている。
そんな中、会っているときはその大変さに蓋をして、楽しむ方向へ心を持っていってくれる大人で優しい人だから、そして、昨日からた〜くさんかまってもらえたから(これが大きい!?)、だから、私も優しさのお返しです。
望むところだ、確実に気持ちよく眠ってもらおう。
那智さんが幸せに感じてくれることは、私も幸せだ。
だから、一見「横暴なご主人様と絶対服従のマッサージ奴隷(笑)」みたいなワンシーンなのですが、プロセスがあるから、全然違う♪
ではではと、仮眠室を暗くして(ちゃんとベッドもあるのです)、帰るときにうるさくならないように、荷物をまとめて廊下に出しておいて、準備万端マッサージ開始。
はじめは今夜のサッカーの話題などポツポツと会話はするけれど、そのうちに、静かになっていく。
眠りに入れるようにガシガシしないで、でも、確実にツボを押して眠れオーラを送ります。
枕元に置いた携帯のランプが、着信のお知らせを点灯させているけれど(誰かから電話があったのかな?)、まあ、起こすことはないでしょう。
緊急の用事なら、もうすでに再度かけてきているはずでしょうし、そうじゃなければ那智さんがあとでかけるでしょう。
肩からつま先まで、一通り終わったときには規則正しい寝息が聞こえていました。
よかった、眠れたようだ。
起こさないように、そーーーーーっとベッドを降りる。
やっぱり、ちょっと淋しくて、頬にキスしてしまおうか、一瞬考えてしまうけど。
それは「起きて」の甘えたサインになってしまう。
今日は(未熟者なのであくまでも今日は!!)、那智さんの幸福を取りました。
えらい!私!
任務遂行の満足感が淋しさに勝ち、良い気分で玄関へ向かう。
軽やかに、でも、静かに。
パンプスにつま先を滑り込ませようとした、その瞬間、仮眠室から携帯の大きな着信音が!!
ええええっ、あと10分くらい寝かせてあげてよ〜〜、電話の主さん。
サクサクと、お仕事の電話をこなす那智さん。
なんとなく私も事務所に戻って、苦笑い。
結局、そのまま起きることにしたようです。
抱きしめて、「ありがとう」と言ってもらって幸福を噛みしめるのだけど、余計名残惜しくなっちゃって、ちょっと涙ぐんでしまいました。
そんな私に那智さんは「神様が起こしてくれたんでしょう」ですって。
やっぱり、「マッサージ奴隷」は可哀想すぎると思ったのかしら!!
あれ?
もしかして寝入る前に私が着信ランプを知らせておけば、一旦は起きるけど、そのあとゆっくり眠れたの!?
眠れなかったのは、私のせい!?
このことは、内緒にしておきましょう・・・。
名残惜しいのですが、事務所から帰宅いたしました。
いちおう私にも、一般社会人としての生活があるので、事務所で囲われてばかりはいられません。
那智さんは、囲っているつもりはないですね。きっと。
できることなら事務所に住み着いて、那智さんのためだけに存在していたいと思ってしまうけど、そうもいきません。
現実はそんなに甘美じゃない。
「15時になったら帰ります」という私に、那智さんはマッサージをリクエスト。
少し仮眠をとるようです。
私はマッサージ係でもあります。
「マッサージして、俺が寝たら帰って良いよ」
・・・・一見、ひどいリクエストに感じる?
ここにも甘美とは、ほど遠い現実的な現象がありました!!
でも、私はけっこう幸せ♪
那智さんが、いまお仕事が大変なことも知っている。
そんな中、会っているときはその大変さに蓋をして、楽しむ方向へ心を持っていってくれる大人で優しい人だから、そして、昨日からた〜くさんかまってもらえたから(これが大きい!?)、だから、私も優しさのお返しです。
望むところだ、確実に気持ちよく眠ってもらおう。
那智さんが幸せに感じてくれることは、私も幸せだ。
だから、一見「横暴なご主人様と絶対服従のマッサージ奴隷(笑)」みたいなワンシーンなのですが、プロセスがあるから、全然違う♪
ではではと、仮眠室を暗くして(ちゃんとベッドもあるのです)、帰るときにうるさくならないように、荷物をまとめて廊下に出しておいて、準備万端マッサージ開始。
はじめは今夜のサッカーの話題などポツポツと会話はするけれど、そのうちに、静かになっていく。
眠りに入れるようにガシガシしないで、でも、確実にツボを押して眠れオーラを送ります。
枕元に置いた携帯のランプが、着信のお知らせを点灯させているけれど(誰かから電話があったのかな?)、まあ、起こすことはないでしょう。
緊急の用事なら、もうすでに再度かけてきているはずでしょうし、そうじゃなければ那智さんがあとでかけるでしょう。
肩からつま先まで、一通り終わったときには規則正しい寝息が聞こえていました。
よかった、眠れたようだ。
起こさないように、そーーーーーっとベッドを降りる。
やっぱり、ちょっと淋しくて、頬にキスしてしまおうか、一瞬考えてしまうけど。
それは「起きて」の甘えたサインになってしまう。
今日は(未熟者なのであくまでも今日は!!)、那智さんの幸福を取りました。
えらい!私!
任務遂行の満足感が淋しさに勝ち、良い気分で玄関へ向かう。
軽やかに、でも、静かに。
パンプスにつま先を滑り込ませようとした、その瞬間、仮眠室から携帯の大きな着信音が!!
ええええっ、あと10分くらい寝かせてあげてよ〜〜、電話の主さん。
サクサクと、お仕事の電話をこなす那智さん。
なんとなく私も事務所に戻って、苦笑い。
結局、そのまま起きることにしたようです。
抱きしめて、「ありがとう」と言ってもらって幸福を噛みしめるのだけど、余計名残惜しくなっちゃって、ちょっと涙ぐんでしまいました。
そんな私に那智さんは「神様が起こしてくれたんでしょう」ですって。
やっぱり、「マッサージ奴隷」は可哀想すぎると思ったのかしら!!
あれ?
もしかして寝入る前に私が着信ランプを知らせておけば、一旦は起きるけど、そのあとゆっくり眠れたの!?
眠れなかったのは、私のせい!?
このことは、内緒にしておきましょう・・・。
一息入れて
独特な幸福感
「おはようございます。ホームページを見ます。なかなか直視しにくいのですがひとつでも覚えられれば..」
「フェラチオなんてよくメールで打てるね恥ずかしくないの?40点まだまだ勉強の余地があります。 」(過去のメールより)
パソコンと携帯にメールをしていて保存しているのはパソコンだけだから、内容が虫食いな感じなのですが。
このときは、那智さんが私に、あるホームページを紹介しました。
「フェラチオのテクニック講座」みたなもの。
直視もできないようなサイトを見せて、これで勉強しろという。
上手じゃないのは、わかっていたけど、下手と言われて否定されたようで、ちょっと悲しくなる。
フェラチオの勉強して、ご満足いただこうなんて、プライドが邪魔して殊勝な心にならない。
「俺が喜ぶほうがいいだろ」
いじける私に、お話ししてくれる那智さん。
いまは、少しは上達したかな〜。
那智さんが気持ち良くなるように、一生懸命。
でも、している私が一番気持ち良いのだけど・・。
久しぶりに、過去のメールを読んで、聞いてみる。
期待を不安に胸を膨らませて。
「前は40点だったのですが、いまは何点ですか?」
返ってきた答えは、「65点」。
甘くない冷静なご判断(泣)
「おはようございます。ホームページを見ます。なかなか直視しにくいのですがひとつでも覚えられれば..」
「フェラチオなんてよくメールで打てるね恥ずかしくないの?40点まだまだ勉強の余地があります。 」(過去のメールより)
パソコンと携帯にメールをしていて保存しているのはパソコンだけだから、内容が虫食いな感じなのですが。
このときは、那智さんが私に、あるホームページを紹介しました。
「フェラチオのテクニック講座」みたなもの。
直視もできないようなサイトを見せて、これで勉強しろという。
上手じゃないのは、わかっていたけど、下手と言われて否定されたようで、ちょっと悲しくなる。
フェラチオの勉強して、ご満足いただこうなんて、プライドが邪魔して殊勝な心にならない。
「俺が喜ぶほうがいいだろ」
いじける私に、お話ししてくれる那智さん。
いまは、少しは上達したかな〜。
那智さんが気持ち良くなるように、一生懸命。
でも、している私が一番気持ち良いのだけど・・。
久しぶりに、過去のメールを読んで、聞いてみる。
期待を不安に胸を膨らませて。
「前は40点だったのですが、いまは何点ですか?」
返ってきた答えは、「65点」。
甘くない冷静なご判断(泣)
久しぶりに
独特な幸福感
久しぶりに「記憶」です。
しばらく連絡とれない時があって(って言っても4日間くらい!)、淋しさのあまりすねたようです。
淋しいを素直に淋しいと言えずに、「オナニーの命令」に従わないという方法ですねたのです。
どんな会話だったのか思い出せないのが残念ですが(そこが重要なんですけどね、ごめんなさい)、たくさん向き合ってもらって教えてもらって、最後には命令に従えたときのことです。
付き合って1年半が過ぎたこのころ。
この時「すねる」とうい甘えの表現はできるようになってきていました。
でも「淋しい」などの負の感情を言えずにいた私に、那智さんは「淋しい」時は淋しいと言っていいと諭してくれます。
負の感情を素直に伝える訓練。
躾。
そんな一コマのあと、送ったメールです。
(以下、過去のメールから。句読点の少ないのは文字数に制限がある携帯だったからです。これも何通にも分けて送りました。)
「涙を流しながらするオナニー。
この涙は会えない淋しさ、意地を張り通せない悔しさ、駄々をこね損ねた恥ずかしさ、そしてそれをすべて柔らかく暖かい毛布で包み込んでもらえたような幸福の涙だ。
あなたの言うことは正しい。
二人にとって。
正しくて優しくて真摯で冷静で愛に溢れている。
素直になれない私にきちんと向き合い素直になるきっかけを与えてくれる。
愛情溢れるでも決して甘くないあなたの言葉に抱き締められるとオナニーさえも美しい愛情表現に思えてくる。
あなたが私に言わせるいやらしい言葉の数々も永久の誓いのように尊い祈りのように思えてる。
そして私はお話しできない数日間のせつなさを胸に抱きそのせつなさを撫で撫でしながら慈しんできちんと暮らしてゆけます。会いたい、でも会えないのならその中で一番幸せな状態にあなたはしてくれます。
電話の切り際が慌ただしくて残念でした。
ごめんなさい。
ラブレターおしまいです。」
久しぶりに「記憶」です。
しばらく連絡とれない時があって(って言っても4日間くらい!)、淋しさのあまりすねたようです。
淋しいを素直に淋しいと言えずに、「オナニーの命令」に従わないという方法ですねたのです。
どんな会話だったのか思い出せないのが残念ですが(そこが重要なんですけどね、ごめんなさい)、たくさん向き合ってもらって教えてもらって、最後には命令に従えたときのことです。
付き合って1年半が過ぎたこのころ。
この時「すねる」とうい甘えの表現はできるようになってきていました。
でも「淋しい」などの負の感情を言えずにいた私に、那智さんは「淋しい」時は淋しいと言っていいと諭してくれます。
負の感情を素直に伝える訓練。
躾。
そんな一コマのあと、送ったメールです。
(以下、過去のメールから。句読点の少ないのは文字数に制限がある携帯だったからです。これも何通にも分けて送りました。)
「涙を流しながらするオナニー。
この涙は会えない淋しさ、意地を張り通せない悔しさ、駄々をこね損ねた恥ずかしさ、そしてそれをすべて柔らかく暖かい毛布で包み込んでもらえたような幸福の涙だ。
あなたの言うことは正しい。
二人にとって。
正しくて優しくて真摯で冷静で愛に溢れている。
素直になれない私にきちんと向き合い素直になるきっかけを与えてくれる。
愛情溢れるでも決して甘くないあなたの言葉に抱き締められるとオナニーさえも美しい愛情表現に思えてくる。
あなたが私に言わせるいやらしい言葉の数々も永久の誓いのように尊い祈りのように思えてる。
そして私はお話しできない数日間のせつなさを胸に抱きそのせつなさを撫で撫でしながら慈しんできちんと暮らしてゆけます。会いたい、でも会えないのならその中で一番幸せな状態にあなたはしてくれます。
電話の切り際が慌ただしくて残念でした。
ごめんなさい。
ラブレターおしまいです。」
嬉しいな♪
独特な幸福感
明日は那智さんとデートの予定です。
お仕事で、突然キャンセルもあり得るようですが。
そうじゃないことを祈って、そうだったとしてもぐっと我慢のよい子でいられるように心構えをしておきます。
もう絶対に手放せない安心の毛布にくるまりながら、幸せな時間を過ごせますように。
那智さんは、私を自立した女性に成長させようとしています。
一方で、那智さんがいないと生きていかれないくらい、必要な存在であり続けるよう躾ています。
それで、「俺が死んだら、その瞬間から1人でも生きていかれるように」育てると言ってくれています。(ごめんなさい。説明不足ですよね。いつか上手に説明できればと思います。那智さんから「わかりにくい」とダメだしでした!)
絶対に失いたくないものを知ってしまうと、幸福と共に、いつか来る喪失の予感がおまけのようについてきます。
それさえも払拭できるように、仕向けてくれます。
明日の更新は、難しいかもしれません。
明日のデートの内容が、濃ければネタには困りませんが、疲れてそれどころじゃないかもしれないし!
たっぷり更新できていたら、ドタキャンだったと、哀れんでくださいませ(笑)
では、では、おやすみなさい。
明日は那智さんとデートの予定です。
お仕事で、突然キャンセルもあり得るようですが。
そうじゃないことを祈って、そうだったとしてもぐっと我慢のよい子でいられるように心構えをしておきます。
もう絶対に手放せない安心の毛布にくるまりながら、幸せな時間を過ごせますように。
那智さんは、私を自立した女性に成長させようとしています。
一方で、那智さんがいないと生きていかれないくらい、必要な存在であり続けるよう躾ています。
それで、「俺が死んだら、その瞬間から1人でも生きていかれるように」育てると言ってくれています。(ごめんなさい。説明不足ですよね。いつか上手に説明できればと思います。那智さんから「わかりにくい」とダメだしでした!)
絶対に失いたくないものを知ってしまうと、幸福と共に、いつか来る喪失の予感がおまけのようについてきます。
それさえも払拭できるように、仕向けてくれます。
明日の更新は、難しいかもしれません。
明日のデートの内容が、濃ければネタには困りませんが、疲れてそれどころじゃないかもしれないし!
たっぷり更新できていたら、ドタキャンだったと、哀れんでくださいませ(笑)
では、では、おやすみなさい。
思いは通じる?
独特な幸福感
那智さんがお財布をなくしたらしい。
可哀想に、お気の毒に、事後処理が大変ですよね、健闘を祈ります。
・・・と、良い子なのはここまで!!
そのお財布は、私が2、3年前にプレゼントしたものなのです。
以前使っていたお財布が壊れたからということで。
リクエストは、ただひとつ「マネークリップが付いているやつ」。
名前は知らないのだけれど、お札だけクリップで挟むお財布。
小銭はいつもポケットにじゃらじゃら。
以前使っていたお財布も同じタイプで、これは私と付き合う10年くらい前に付き合っていた女子大生のプレゼントなのです。
そのときも、同じリクエストをしたそうです。
その時彼女は、そのタイプをなかなか見つけることができず、やっと見つけたものは鍵の付いたガラスケースの中に入っている○万円もする高価なものだったと、涙ながらに言っていたそうです。
それを嬉々として話す那智さん。
「それは、その子のショップ選びが悪いんです。」
毒づいてみるけれど、弱い犬ほど良く吠える状態。
バカみたいとわかっていても、対抗意識をむき出しにして、プレゼントしたのが、今回なくしたお財布です。
わずか、2、3年の命でした。
私は、よくマグカップもプレゼントします。
それは、那智さんが何度も割ってしまうからです。
もう三代目くらいかな。
これにもリクエストがあって「大きめで倒れにくくで丈夫なもの」。
機能優先とはいえ、やっぱり多少はスタイリッシュにしたいものです。
私だって、その都度お揃いを買うのだもの。
だから、那智さんの扱いに耐えられるほど無骨なものを選ばないから、仕方がないとも言えるけど。
このマグカップも、初めはお財布の女子大生がプレゼントしたものを使っていたのです。
私と知り合ってしばらくして、10年ぶりくらいに割ってしまったようで、私からプレゼント。
スヌーピーのぼってりしたマグカップでした。
お道具の小物を入れるポーチも彼女のもの。
セサミストリートの小物入れ。
なんで、キャラクターものばっかりなの!?
ガキっぽいし、格好悪い。
キャラクターが好きなら、せめて統一しろ〜〜〜〜。
顔も知らない過去の人物に向けて、毒が止まりません。
誰か、止めて!!
だって、お財布もマグカップも彼女のは10年選手なのに、私のは数ヶ月から2、3年の寿命なのだもの。
先日「唯一だ」なんて、喜んでいたのに、まだまだ修行が足りません。
今日は、那智さんとの出会いに着手しようとしていたのに、未熟な私はこれで足止め。
心に毒を沸々と募らせていたら、電話が鳴りました。
「りん子の財布は強かった。」
心優しい人が交番に届けてくれたので那智さんの元に戻ってきたそうです。
ふっふっふっ。
これは、軽い執念とか怨念とか言うのでしょうか♪
なんだか落語の落ちにもならない結末でしたが、面倒なことにならなくて良かったですね、那智さん。
そして、届けてくださった見知らぬあなた、本当にありがとうございました。
見知らぬ人に毒づいたり、感謝したりで、一日が始まります♪
那智さんがお財布をなくしたらしい。
可哀想に、お気の毒に、事後処理が大変ですよね、健闘を祈ります。
・・・と、良い子なのはここまで!!
そのお財布は、私が2、3年前にプレゼントしたものなのです。
以前使っていたお財布が壊れたからということで。
リクエストは、ただひとつ「マネークリップが付いているやつ」。
名前は知らないのだけれど、お札だけクリップで挟むお財布。
小銭はいつもポケットにじゃらじゃら。
以前使っていたお財布も同じタイプで、これは私と付き合う10年くらい前に付き合っていた女子大生のプレゼントなのです。
そのときも、同じリクエストをしたそうです。
その時彼女は、そのタイプをなかなか見つけることができず、やっと見つけたものは鍵の付いたガラスケースの中に入っている○万円もする高価なものだったと、涙ながらに言っていたそうです。
それを嬉々として話す那智さん。
「それは、その子のショップ選びが悪いんです。」
毒づいてみるけれど、弱い犬ほど良く吠える状態。
バカみたいとわかっていても、対抗意識をむき出しにして、プレゼントしたのが、今回なくしたお財布です。
わずか、2、3年の命でした。
私は、よくマグカップもプレゼントします。
それは、那智さんが何度も割ってしまうからです。
もう三代目くらいかな。
これにもリクエストがあって「大きめで倒れにくくで丈夫なもの」。
機能優先とはいえ、やっぱり多少はスタイリッシュにしたいものです。
私だって、その都度お揃いを買うのだもの。
だから、那智さんの扱いに耐えられるほど無骨なものを選ばないから、仕方がないとも言えるけど。
このマグカップも、初めはお財布の女子大生がプレゼントしたものを使っていたのです。
私と知り合ってしばらくして、10年ぶりくらいに割ってしまったようで、私からプレゼント。
スヌーピーのぼってりしたマグカップでした。
お道具の小物を入れるポーチも彼女のもの。
セサミストリートの小物入れ。
なんで、キャラクターものばっかりなの!?
ガキっぽいし、格好悪い。
キャラクターが好きなら、せめて統一しろ〜〜〜〜。
顔も知らない過去の人物に向けて、毒が止まりません。
誰か、止めて!!
だって、お財布もマグカップも彼女のは10年選手なのに、私のは数ヶ月から2、3年の寿命なのだもの。
先日「唯一だ」なんて、喜んでいたのに、まだまだ修行が足りません。
今日は、那智さんとの出会いに着手しようとしていたのに、未熟な私はこれで足止め。
心に毒を沸々と募らせていたら、電話が鳴りました。
「りん子の財布は強かった。」
心優しい人が交番に届けてくれたので那智さんの元に戻ってきたそうです。
ふっふっふっ。
これは、軽い執念とか怨念とか言うのでしょうか♪
なんだか落語の落ちにもならない結末でしたが、面倒なことにならなくて良かったですね、那智さん。
そして、届けてくださった見知らぬあなた、本当にありがとうございました。
見知らぬ人に毒づいたり、感謝したりで、一日が始まります♪